ウビガン|マリーアントワネットやナポレオンも愛した歴史あるロワイヤルな香り

ウビガンは世界で最も古い歴史がある香水ブランドで、顧客にはあのマリーアントワネットを始めとした王侯貴族やナポレオンがおり、1912年にはダイアナ妃が結婚式にまとう香りとしてウビガンの「ケルク フルール」を選びました。

そんな権威ある香りのうち2つのラインナップが手に入ったので、さっそく試してみました。

ケルク フルール ロワイアル

NOSE SHOPさんのページでは以下のように解説されています。

真の王室のためにつくられた香り。ラグジュアリーなオリエンタルアコードによるフローラルの爆発。思いもよらないひねりの効いた香り。まるで太陽に優しく包まれたかのよう。王道的な芳香が心地よい余韻を残す。

NOSE SHOP

構成は下記の通りです。

トップ|ブラックカラント、グレープフルーツ
ボディ|ジャスミン(Abs)、ローズ(Abs)、バイオレット、チュベローズ(Abs)、ビーワックス(Abs)
ベース|サンダルウッド、シダーウッド、バニラ、ムスク
評価:★★★☆☆

まさに正統派の香水の香りがします。母が愛用しているゲランとかシャネルとか、あっち系の香りです。

トップのブラックカラントの華やかな香りと、グレープフルーツの爽やかで少し苦みがある香りが過ぎると・・・ん?これ、メゾンマティンの何かで嗅いだような気がする。フローラルも感じるんだけど古風な甘さが混ざってる?・・・あ、アザーバザーかな?メゾンマティンのアザーバザーでも似たような雰囲気を感じた気がします。でも、ケルクフルールロワイアルの方がもっと豊潤で奥深いです。

ボディのフローラルとベースの甘い香りはどちらもいかにも香水って感じ。ゲランやシャネルといったらピンとくる人も多いと思いますが、決して下品じゃありません。奥深くて上品な印象です。個人的にこういう香りって苦手なんですが、なぜかこの香水は許容範囲でした。とはいえ付け過ぎたら危険なので、ワンプッシュよりもチョンっとわずかに肌につけた方が香害になりにくくて安全だと思います。面じゃなくて点でつけるタイプです。

ミドルはいかにも香水な香りが少々キツく感じて得意じゃないですが、我慢してラストに入るとふんわり優しい甘い香りに移行しました。この香りは嫌じゃないです。サンダルウッドはお寺爆弾になりやすいのですが、ケルクフルールロワイアルはOK。むしろ好きな感じです。ただ、友人に香りに負けているという指摘を受けました。香りに貫録負けしていて合ってないそうです、なるほどなぁ。

香りには合う雰囲気や年齢層というのがあるのも事実で、私には時期尚早ではありましたが、現代的で気軽につけられる香りだけでなく、正統派として持つ1本としてケルクフルールロワイアルはありだと思いました。

ラ ベルセゾン

NOSE SHOPさんによる解説は以下の通りです。

春の訪れが羽毛のシャワーのように軽やかに包み込むとき、大地から空へ、光と水を振りまく花や葉が、優しく透明な香りの波動を放つ。ルネッサンス期の絵画のような華やかな色合い。それは美しい明日を約束する。

NOSE SHOP

軽やかで透明、いいですね!構成は以下の通りです。

トップ|アプリコットフラワー、ピンクペッパー
ボディ|ミモザ、オレンジフラワー、スズラン
ベース|サンダルウッド、ムスク、シストラブダナム
評価:★★★☆☆

ワンプッシュした瞬間、つい「おっほぉ」って声が出てしまいました。なんともいえない花の良い香りです。でもよくある花のブーケじゃなくて、甘いんだけどいやらしくありません。

アプリコットとミモザ、オレンジフラワーとスズランのなせる技か、なんか優しくて透明感のある花の香り。どこか懐かしさのある香りも好印象です。あー良い香りって思えます。

ミドルに入るとちょっと花の香りが強いかな。つけた時期が夏なので、暑さと湿気で香りがたちやすいのかもしれません。あと、ちょっと違和感?悪くはないけれどしっくりこないということは、やっぱり香水に負けているのかもしれません。

ケルクフルールロワイアルほどではありませんが、古典的な香水は基本的に香りが強いみたいなので、夏よりも秋冬の方がつけやすそうです。いずれも点でつけることを厳守、ワンプッシュして面でつけると香害になる恐れありです。あと、個人的には食事などの邪魔をしないように、太ももや足首など下半身に付けた方がきれいに香る気がしました。