ボン パフューマ―「003」| 初めての香水はシトラスグリーン

ダウンパフュームのフォーミュラXで私のスキンタイプはおそらくウッディーとムスクの混合であろうことが分かったので、いよいよ自分に合う香水を本格的に探すことにしました。シャネルやグッチなど有名どころはたくさんありますが、SDGsを考慮してできる限り環境に配慮しているブランドから購入すると決めました。サステナブルを謳っていても天然香料を使っているだけ、つまり使う側のメリットしか考えていないというブランドも多かったので、動物実験フリーや香料生産地の人達の暮らしも豊かにするなど、多方面に対して配慮しているかをよく注視して探していきます。

そうやって自分に合う香水を探していると、フランスのブランドである「ボン パフューマー」を発見しました。ゴテゴテした装飾を省いたシンプルなボトルデザイン、ナンバリングによるネーミング、いいですね、こいつに決めた!

ボン パフューマーに決めた理由はもう1つあって、「今購入すればボン パフューマのサンプル香水を1つプレゼント!さらに他ブランドのサンプルも2つお選び頂けます!」という、メチャクチャお得なキャンペーンをやっていたんです。ほら、お得って大事じゃないですか。1つ買えば4つの香りを試せる訳です。これは利用しないと損でしょう、ね。売る側のキャンペーンにドハマりしているのでしょうが、それでいいんです。

購入する香水ブランドは決めたので、次は香りをどうするかです。フローラルやシトラス系、マリン系やお菓子のようなグルマン系、中にはトウガラシなどを使ったオリエンタル系などがありました。トウガラシとかレザーは私には上級過ぎる、というかよく分からんので、まずは安全そうなところから攻めていきます。

とにかく全ての種類を見て回り、結局シトラスとグリーンノートが爽快らしい003にしてみました。香水の付け方には1つの香水を付ける以外に、複数の香水を付けるレイヤリングというものがあるみたいで、ボン パフューマもその付け方をすすめています。しかし、そんな高等魔法を入門したての超初心者が使いこなせるわけありません。かなりの高確率で事故が起きるでしょう。まずは手堅く、1つだけ購入です。

人生初めての香水を購入するというのは、とてもワクワクして心躍るものですね。手元に届くのを今か今かと待つこと数日。いざ手物に届いてみると、すぐ試すのをためらってしまって1日ほど飾っていました。アイアムチキンです。

ただ飾っていてもしょうがないので吹き出し口を香ってみると、苦みのある強いグリーンというか、端的に言うと男性の整髪料のような香りがします。あんまり好きな香りではない・・・。少し不安ながらも手首に吹きかけてみると、吹き出し口で香った香りとは全く違う、爽やかなシトラスとグリーンから幕開けして、少しだけ甘味が加わるような感じがしました。

鼻がまだ幼いため、香水が持つ複雑な香りを嗅ぎ分けるのが難しいです。分かりやすい単純な部分しか嗅げていない気がします。正直心地が良いとは思えず、せっかく買ったし頑張って使い切ろうというのがこの時の私の気持ちでした。

しかし人生で初めて買った香水です。最後まで楽しみたい・・・ところですが、なんだかしっくりこない。いやでもせっかく買ったしな・・・。私は今まで無臭を至高として生きてきたから、まだ香りのある生活に慣れていないだけかもしれない。そのうちきっと好きにな

「あんた、その香水合ってないと思うんだけど。」

・・・・・・家族のこの一言で目が覚めました。私はお金をかけて初めて買った香水だから、良い香りだと思い込もうとしていたのです。香水は付け過ぎだけでなく、合わないものを無理矢理まとうのも香害になると知りました。これは私自身にとってよくないし、香水にとってもよくない。出直しです。香水の種類は数えきれないほどあるのだから、一発で自分に合う香水を見つけようなんて、鼻が育っていない入門者なのに傲慢だったのかもしれません。 最初の香水は良い学びになったということで、次に行きます次!ありがとう、ボン パフューマ―の003。