辻仁成氏のブログを読んで、自分の気持ちを正直に書いていいのだと驚きました

ブログは気軽に始められる自己発信ツールなだけあって、ブログを利用している人口は星の数ほどに多く、記事の書き方を教えるハウツーも多く出回っています。

そこで飽きるほどに目に入るのが、人の役に立つ記事を書くとか、需要を考えて書くといった内容です。

確かにそれは正しいと思います。よほど面白い日記でもない限りは、より多くの人に見てもらいたいならそれだけ需要のある記事を書くことが妥当でしょう。

私自身ライターをやっていたこともあり、商業利用の記事はもちろんのこと、趣味の記事も潜在ニーズをしっかり調査してキーワードも選定し、誰かの役に立つ記事を中心に書くべきだと考えていました。

しかし、最近になって辻仁成氏の記事を読んで驚きました。こんなに正直に自分の気持ちを書いて良いのかと。

そこには愛犬との日々の暮らしやそこで感じたこと、自身が抱えている不満やグルグルした闇などを、文体を気にせず自分の言葉で書いていました。

これらの記事を目にした時、『もっと自由に書いていいんだ。』と電撃が走りました。私が正解だと思っていた「人の役に立つ記事を書く」ことは1つの解に過ぎず、もっと多くの正解があったのですね。

思えば私がブログを始めたきっかけは、自分が内向的な性格で、自分を出すのがあまり得意ではないからです。いきなり知らない人と仲良く話すのも得意ではありませんし、どちらかというと熟考してから話すタイプなので、素早いレスポンスを求められてもうまく言葉が出てこないことも多々あります。それでも、できることならより多くの人と話してみたいです。

だから、文章で話すことにしてみました。文章であれば自分の考えや想いを自分のペースでまとめて伝えることができます。

それなのに、キーワードだのベネフィットだの潜在意識だの、できるだけ毎日更新した方が良いだの、キッチリやろうとし過ぎてストレスがかかり、書けなくなっていたのかもしれません。

さらに、私は絵について何をこんなにエラそうに語っているんだと、自己嫌悪に陥ったりもしました。仕事として書くことはできても、個人ブログだとやる気を出しては苦しくなり、書けなくなることを繰り返している訳が分かった気がします。

難しく考えすぎていたのかもしれません。個人ブログなのだから需要なんか気にせずに、もっと気楽に、自分の書きたいことを書けば良いのかもしれません。

少しずつではありますが、もっと自由に、私の言葉で、私のことを話していこうと思います。