デッサンをするための道具は揃ったでしょうか?
「鉛筆と紙はあるで!
鉛筆はバリエーションそろってないけど!」
な状態でも今はOKです。
よっしゃあモチーフ描くか!という時は、
紹介した道具はできるだけ用意してください。
キチンとやるのとやらないのとでは、
得るものが全く違いますからね^^
さて、今回はデッサンをするときの
鉛筆の削り方と線の引き方についてです。
あ、最初に言っておかなきゃいけないことがありました。
デッサンのやり方は人や教室によって違いがあるので、
ここでは、私が教わっているやり方を
紹介していきますね。
鉛筆の削り方
鉛筆といえば鉛筆削り、と思う方がほとんどでしょう。
「いやおだんご、カッターやろ」という方は
エンピツ削りダイスキ隊の一員か、
エンピツ削り器など使わんという硬派か。
まぁそれはいいとして、
鉛筆削り器で削った鉛筆の形は
デッサンには向きません。
デッサンはモチーフに合わせて
鉛筆を立たり寝かせたり、
大きく動かしたり細かく動かしたり、
バラエティに富んだ使い方をします。
そのためには、コントロールしやすい削り方をしておく必要があります。
鉛筆を思うようにコントロールするには、
削った木の部分に、ある程度の長さが必要です。
その長さは鉛筆削り器では出ません。
ということで、カッターの出番です。
しかし、カッターでの削り方もコツがあります。
カッターで削る場合は、鉛筆の六角形の角に沿って
削っていきます。
こうすると早く削れるし、整いやすいです。
削り器みたいにキレイにする必要もありませんしね。
親指を添えて、鉛筆を動かして削っていきます。
はやく削れろ~~!って焦ったり適当にやると、
芯が曲がって削れたりします。
そうするとまっすぐな線がひきにくくなるんです。
先生が言っておりました、
「デッサンが上手い人は鉛筆削りが上手い人」だと。
それは、自分がコントロールしやすい鉛筆に
できる人だと思うので一理あると思います。
なので、落ち着いて丁寧に削りましょう。
だいたい削れたら、あとはカッターを払うように
シャッシャッと滑らせれば芯が尖ります。
指の腹でチョンチョンと触ってみて、
チクチクすればちゃんと尖ってるのでOKです。
こんな感じで、芯に対して削った部分が
3倍くらいがコントロールしやすい目安です。
デッサンで欠かせない線の引き方
お次はデッサンでおなじみの線の引き方です。
と、ここで質問です。
「デッサンをしてください。」と言われたとき、
あなたはどんな線を描きますか?
まずは例のような四角を描いて、
線を描いてみてください。
どうでしょう、できたでしょうか?
こんな感じで短い線をいくつも引いていませんか?
これだと面にムラができてしまいます。
面にムラができてしまうとモチーフの切り口や
床など、平面をキレイに表現できません。
じゃあどうすればええねん?というと、
まっすぐ長い線を等間隔に引くということになります。
こんな感じです。
まっすぐ、飛び出るくらい
思い切って線を引いちゃいます。
飛び出た線は消せばいいんです。
こうすると面をキレイに表現しやすくなります。
コツは鉛筆の先は紙に置くだけ、
指で鉛筆の芯を見るよりも
指で線を引いていると意識したらやりやすいです。
これで手首を固定して、肩で線を引きやすくなります。
まっすぐの線を長く引くのは
ベテランでも難しいようなので、
気張らず描きましょう^^
私もいまだに「あ~これはイカンわ」と
描き直すことよくあるので。
そう、描き直せばいいんですよ☆
あと、線の向きも重要です。
さっき描いた四角を見てみてください。
線をいろんな方向に描いていませんか?
向きを意識せずに描くと質量が分散してしまって、
縦横や奥行き、重みなどをうまく表現できません。
なので、モチーフを描くときは
光の当たり方や濃淡の他に、
面はどっちを向いているか?
床にポンッと置かれているように描けているか?
など、いろんな所に意識を向けることになります。
面とか向きとか言われてもな~~~
実際にやらんと分からんわ~~~だと思うので、
詳しいことは実際に演習も交えつつ
お話していきますね^^