絵が上手くなる、プロのイラストレーターになるのにデッサンは必要?

絵が上手くなりたい、
プロのイラストレーターになりたい、
そう考えている人達の間で意外と議題に上がっている気がする
『デッサンは必要か?』

私個人の意見としては断言します。

いる!!!!

自分自身強く必要だ!!と感じているので
デッサンを学んでいる真っ最中なのですが、
本当に必要かどうかは絵を始めた時期とか、
プロになりたいか等によって違ってきますので、
そこらへんを掘り下げていきます。

デッサンてなんだ?

「デッサンは何かなんて知ってるで、鉛筆でリアルに描くことやろ。」
違う。

デッサンは観察眼を養うことです。
そして目からの大量の情報を取捨選択し、
絵に最適な情報を拾い上げて
表現する力を養うこと、と考えております。

普段私達はただ見てるだけなので、
わりと物が見えていません。
お父さんお母さんの顔を思い浮かべて
そっくり紙に書いてくださいと言われても、
意外とイメージがぼんやりして
描けなくないですか?
それが「見る」ってことなんですね。

普段は生きていくために必要な情報だけ
抜き出して見てますからね。
「むむ、お母さんの目尻には縦皺が◯本横皺が◯本・・・」
「△△ちゃんのヘアピンのモチーフはお花か、質感は金属質であそこは鏡面反射を・・・」
なんていちいち見てたら生活できないですもん、しゃーないしゃーない。

ただ、絵を描くとなると、対象物の質量や質感等を表現する必要があります。
そこで必要なのが「観る」ことです。
描きたい物の正確な形、質感、質量、光等といった
情報をすくい取って描く力を
養うのがデッサンというわけです。

なんで鉛筆なの?

デッサンには木炭デッサンとか
着彩デッサンとかあるんですが、
鉛筆は身近にある手に入りやすい画材だし、
実は優秀な画材なんです。

鉛筆はHや2B等で色や濃さの表現ができるのは
もちろん、線の重なりを密にしたり間隔を開けたり、
鉛筆を立てたり寝かしたりして描くことで、
質感や透明感も表現することができます。

下のデッサンはちょうど描きかけなんですが、
鉛筆を寝かして描くことでブーツの柔らかさ、
立てて密度を高く描くことで瓶の硬さを描いてます。

あと、重要なのがモチーフの裏側です。
ブーツも裏側の回り込みを意識して描いてます。
瓶は裏側を表現する線を描くことで透明感も一緒に表現できます。

うーむ、描きかけ出しても説得力ないですね(汗)
前に描いたコーラの瓶とか、みんな大好きリンゴとか参考までに出しておきます。

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絶賛勉強中なのでえらそうなことは
言えないんですが、簡単に言うと
鉛筆デッサンは自由度高くて楽しいよ!
表現の幅広がるよ!ってことです。

絵がうまくなるのにデッサンは必要なの?

さて、いろいろ寄り道しましたが本題の
デッサンは必要なの?についてです。

初心者とかただ楽しみで描いてるという方は
そこまで生真面目にならなくてもいいかな~と思っています。
デッサンうんぬんより「描くの楽しい!!」と思えるほうが
比べものにならないくらい大事ですから。
楽しい方が長く続けられるし、続けていて
本気でデッサンが必要だ!と思えたら始めればOKです。

私だってまったく深く考えてなくて、
まずは描きたいもの描いて、
好きに試行錯誤して、
ある時点でプロになりたいと思い、
「もっと上手くなるには基礎を固めないとダメだ」
と本気で思ったからデッサンを習い始めたんです。
本気で必要と思えた時がやりどきってやつです^^

そしてプロを目指す方、デッサンは必須です。
先程説明した観察眼もそうなんですが、
描きたいモチーフをそれらしく描けるってとても大切です。

どういうことかというと、まず質問です。
きちんと正方形や楕円、円柱、球を描けますか?
机の上に置いてあるなーって、きちんと軸や重力を感じさせる描き方をできますか?

これが出来るか出来ないかがプロとアマチュアの境界線でもあります。
ぶっちゃけてしまうと絵って誰でも描けるんです。
描画ソフトがめちゃくちゃ優秀だからなおさらです。
だからこそ描けるべきものをちゃんと描けるのか、
知っていて崩しているのと、
知らなくて崩れているのとでは雲泥の差です。

あ、あと観察眼やキチンと描く力を養っておけば
描いたことないものを描いて!って言われたときも
(努力は必要だけど)対応できるのではないかと思います。

いろいろ語りましたが総括すると、
プロを目指す方はもちろん趣味で描いてる方も、
表現を広げたり説得力のある絵を描くのに
デッサンはやっておくといいよ!というお話でした。

最終的には固い話は抜きにして、楽しんで描けたらいいですよね!
私も先生に
「課題が見えてきたねー家でデッサンする時間増やすと全然違うよ。
肩に力入れなくてもモチーフはなんでもいいからさ。」
と言われてますので、もっとデッサン精進します!