アールフレグランスの「ティーブレイク」は、最初から最後までしっかり紅茶を感じられる香水を探している時に出会いました。アールフレグランスはジャパンメイドのフレグランスブランドで、製造から充填までを日本で行っており、豊かで質の高い香りを生み出しています。
このフレグランスブランドで特に人気があるといっても過言ではないのが、今回ご紹介する「ティーブレイク」です。
コンセプトは紅茶文化が花開いた明治時代の文明開化の流れで、煌びやかなお茶菓子と砂糖がたっぷり入った紅茶を楽しむ優雅で贅沢なアフタヌーンティー、といったものです。想像するだけでも素敵ですね。構成もこのコンセプトをガッツリ反映しています。
トップ:ベルガモット
ミドル:アールグレイティー、ダージリンティー、ローズ
ラスト:シュガー
香調:フレッシュ シトラス フローラル
評価:★★★★☆
実際の香りはどうかというと、手首にワンプッシュした瞬間すごく午後の紅茶のレモンティー!甘いレモンティーです!少しするとそこに少しバラのフローラルが加わるけど、基本的に砂糖たっぷりの紅茶です。
香りがすぐに消えるというレビューもありましたが、私の場合はなかなか強力に香るので1プッシュで十分です。もしくは少し拭き取ってもいいかもしれません。
時間がたつと香りの強さが和らいで、ローズの清潔感が少し出つつ、最後まで紅茶感がありました。
お茶系香水といわれる香水は数多くありますが、香水にありがちなのが香りの変調で、お茶の香りがするのはトップの短い間だけで、ミドルからラストは全くお茶感がないものも非常に多いです。その点このティーブレイクは最初から最後まで紅茶の香りが楽しめるので好印象です。
今度は太ももにワンプッシュ。最初からけっこうローズが香ります。甘いローズティーという感じで、家族からも「紅茶の良い香りがする」と高評価でした。なるほど、ティーブレイク。名前そのままの香りがします。ストレートに紅茶の香りを楽しみたいなら、この香水は試す価値ありです。
そしてやはり少し強めに香ったので、私の場合は面で吹きかけるよりも点を意識してプッシュした方がいいみたいです。
ここまでかなり好印象なのですが1つ難点なのが、トップからミドルにかけてかなりの甘さが胸にくることです。甘い香りが好きな方は気にならないと思いますが、個人的にあまり砂糖の甘ったるさは好きではないのです。どちらかというとザハウスオブウードの「ザ タイム」みたいに甘さのない茶葉の良い香りがフワ~っと香る方が好み。ティーブレイクは午後の紅茶を肌に付けた感じで、茶葉よりも香料感の方が強い印象です。
まとめると、最後まで紅茶の香りを楽しめる香水はそんなに多くないように思うので、とにかく紅茶が好きな方や、甘い紅茶が好きな方におすすめできる1本です。