背景イラストの練習で模写してみた

バーフバリはご存知でしょうか?
映画見たよ!!という方はいるでしょうか?

伝説誕生と王の凱旋2本立て見てきましたよ!
今まで見たことない表現と熱量で、
ハリウッドにはない魅力を持った映画でした。
ボリウッドすげぇや!

映画を見る前にインドカレーを食べて、
身も心もインド仕様にするつもりが
インドカレー店が休みだったので、
代わりに欧風カレーを食べました。

体にちょっと欧風の風を入れてしまったけど
そんなの気にならないくらい
表現もクオリティも素晴らしかった。

求める表現を得たり!!というくらい
鼻血ブーものの映画だったので、
処理オーバーして熱出して寝込みました。
3連休でよかった~~。

そんなインドの余韻に浸りつつ、
背景イラストの練習として、
トトロの楠木を模写して勉強したので
そのレポートです。

下塗りをする

まずは後景を塗り進めていきます。
見せたいものは楠木なので、
ここでは色味や濃淡を決めるだけ。

細部は後で前景とのバランスをみながら
描いていくつもりです。

大体決まったら楠木を描き進めます。
とくに下描きは描いてなくて、
歪んでたら色で塗り足すなり削るなりで
整えていけばいいので、
一つのレイヤーで進めていきます。

複数のレイヤーにするか、一つのレイヤーで
ゴリゴリ進めるかは個人でやりやすさが
違うと思うのでお好みで。

最初から大体の色味や光の部分は
決めておいたほうが、
位置関係や明暗が把握しやすいので
やりやすいと思います。

臆せず一気に暗い色を置いて、
次に光が当たっている明るい部分、
最初に置いた色よりもっと暗い部分
をどんどん描いていきます。

茂みや石、落ち葉なども
描いていきます。

下塗りが出来た状態。
前景であるほどコントラストが強く、
後景であるほどコントラストが弱く青み掛かってます。

これは空気遠近法がよく表現されている
ということなのですが、ここでは
難しい話は置いときますね。

機会があればお話したいなーと思います。

細部を描いていく

下塗りができたら細部を描き進めていきます。
明るいところに暗い色、
暗いところに明るい色を
置きながら幹や葉っぱなどを表現していきます。

社を描いてなかったのでここで描き足しました(汗)。

この時点でジブリの繊細さと
妥協のなさに汗ダラダラだったんですが、
とにかく納得できるまで描きこみます。

水彩ツールだとどうしてもぼやけるので、
最後は油絵ツールで葉っぱや草むらに生えてる花、
落ち葉の光が良く当たっている部分、
石ころなども描きました。
細かいよーーー!

今の自分にできる限界のところまでやって
フィニッシュです。ふぅ。

本家はポスターカラーで描いているようです。
そのアナログの繊細さを
デジタルで表現するのは難しかった~~。

クリスタじゃなくてペインターだったら
もうちょっとアナログっぽくなるのかな。
う~~ん、そういう問題じゃないか。

模写で学んだこと

模写しながらわかったことは
なんて繊細な筆使いなの・・・ということです。

信じられないくらいすごい丁寧。
楠木自体の描きこみはもちろん、
楠木に生えた苔、草むらにある小さな花、
転がる小石や社に乗った石など・・・。

すごく丁寧に繊細に、
細かいところまで気を配って
表現されていました。
うぐぅ、熱がぶり返しそう。

あと後景も、時短のためとか
いい感じに抜くとかじゃなくて、
最も見せたい楠木を引き立たせつつ、
でもちゃんと景色として気を配って
描かれている印象を受けました。

このこだわりと心配りが、
世界レベルかそうでないかの違いなのかな~
と思いました。

模写で気をつけること

模写対象があんまりハイレベルであったり、
模写から何を学びたいかがボンヤリしていると、
ただ表面を追うだけで技術は身につきにくい
かなーという印象です。

なので、前準備としてメイキング講座を
ちょっとかじっておいたり、
今回は○○を学ぶぞとか決めておくと、
より効果が高そう。

あとは、模写だけして終わったら
自分の身にはつかないので、
改めて自分の絵にアウトプットしてみることです。

今後の個人的な進め方としては、
描きたい創作物の参考になるものを
よく観察して、ダイレクトに
自分の作品に落とし込んでみる、
どうしても必要なら模写してみる、
といった感じでしょうか。

練習方法は、試しては修正しての
繰り返しなので、試したことは
できるだけ共有するように
していきますね。