デッサン講座3 直方体の質感を描く

「デッサン講座2 直方体を描いてみる」で、
直方体の形を取るところまでやりました。

なので今回は、直方体の質感を
つけていくところをやっていきます。

それでは、実際に始める前に注意事項から。

[aside] デッサン講座について補足
このデッサン講座は、私が学んだことを蓄積しておくことと、
どうしても教室に通えない人と共有することを目的にしています。
実際に添削してもらいながら描くに越したことはないので、
教室に通える環境にある方は、ぜひ通うことをオススメします。[/aside]

上記注意事項は、個人的にとても大事だと思っているので、
デッサンについての記事には必ず記載しようと思います。

さて、それではやりますぞ!

直方体の質感を描く

面を描く

前回の「デッサン講座2 直方体を描いてみる」
描いたところから続きをやります。

まずは面に沿って、
縦、横、斜めに線を引いていきます。

線を引くときは突き出るように、
思い切って引いたほうがいいです。
そうすると、細かく短く線を引くより
しっかりした面を作ることができますし、
早く仕上げることができます。

「でも、そんなことしたら線が突き出て
モケモケしてるやん!?」
大丈夫大丈夫。
突き出た線は消せばいいんです。

出ちゃってる線を消して、
最も光が当たっている部分を
ちょっと練り消しで消して明るくしたのが
こちらです。

面によって、鉛筆の濃さを変えています。
光が最も当たる部分はH、暗い面はB、
最も暗い部分は2Bなど。

薄い鉛筆で描きこんじゃってから
濃い鉛筆で描こうとしても
うまく炭がのらないので、
最初から濃いところは濃い、
薄いところは薄い鉛筆で描いています。

また、描く線の方向は
よ~~~~く注意してください。
適当な方向に線を引くと質量が分散してしまって、
モチーフの質感や重み等を表現しにくくなってしまいます。

今回の直方体でいうと、
図のように面にそって縦横(緑の線の方向)、
そして三角形をつくるように
斜めに線を引きます(ピンクの線の方向)。

三角形をつくるように斜めに線を引くことで、
手前の角が突き出ているのを
表現しやすくなります。
三角錐の角が手前に突き出てる感じかな?

影を描く

ベースができたら、影も描き始めます。
モチーフと影は、だいたい同じペースで
同時に描いていったほうがいいです。

デッサンって、モチーフの関係性を
把握して表現することも重要なので、
一つのモチーフをバッチリ描ききっちゃってから
次のモチーフに取り掛かるのではなく、
同時進行で進めていきます。
これは後々やる予定の、複数モチーフでの
デッサンの方が分かりやすいかもです^^

また、影も表現として重要な要素なので、
モチーフを描ききったあとで
おまけとして描くのではなく、
キチンと表現として描いていきます。

そういった意味でも、
直方体が机に置かれていますよーということを
表現するために、モチーフと同時進行で
描いていきます。

影を描くときは、『机に置かれている』を
キチンと表現できるように、
やっぱり線を描く方向に気をつけます。

まずは「机を描きます」。
そのため、図の緑の線のように、
水平と奥行きの方向に線を引きます。

図の赤線のように、縦の方向に線を引くのはNGです!

縦の方向に線を引いてしまうと、
直方体の縦の線、つまり机に対して立っている
表現となる線と混同してしまうため、
直方体と机の関係性が曖昧になってしまい、
直方体が机に置かれている状態が
うまく表現できなくなります。

机を表現する線を描いたら、
影を描き加えていきます。
接地面が最も濃いことに気をつけて、
濃さに応じて鉛筆の濃さを変えながら
描いていきます。

細部を描き込む

ある程度描き加えた状態がこちらです。

ただの白い直方体のつもりで描いている場合は、
メリハリをつけながらこのまま
描き進めるんですが、
私の場合は木の箱を描いているので、
この段階で木目を加えていきます。

直方体の描き込みが完璧にできてから
木目や模様の描く・・・ではなくて、
ある程度できた段階でドンドン
描き加えちゃいます。

あとは、側面の明暗にメリハリが足りないので、
描き加えたり明るいところは
練り消しでサッと消して明るくしたり、
納得がいくまで描いて完成です。

よ~~っし!
これで基本の1つ目、直方体が終了しました。
お疲れ様でした!

次回は基本の2つ目、円柱について
触れようと思います。
円柱の描き方も、様々なモチーフに使う
重要なものなのでお楽しみに!